プロジェクト・ワイルドの7つの概念テーマ
プロジェクト・ワイルドの概念的枠組みには、下にあげる7つの主要項目があります。活動の手引きは7つの概念テーマに対応した7章で構成されています。ワークショップを創造するときは、活動の手引きの各章をよくみて、概念テーマを念頭において組み立てることが重要です。
1.気づきと理解
人間と野生生物とは環境を共有し、基本的に必要とするもの(食物、水、隠れ家、空間)も共通しています。人間も野生生物も同様に多くの環境条件に支配されていますが、人間には環境条件を変更する能力があります。私たち人間は、自分の行動が他の生物に及ぼす影響を考慮する責任があります。
2.野生生物の価値の多様性
人間にとって野生生物は、美的、生態学的、科学的、政治的、商業的、経済的な価値と、レクリエーション上の価値があります。野生生物には、その生物本来の価値もありますが、我々は往々にして人間にとって必要なものや欲しいものという面のみから野生生物の価値を評価しがちです。
3.生態系の原理
生態系の基本的な生産能力は、気候と地質によって決定されます。気候と地質によって土壌の発達、養分、温度が決定され、固有の植物群が形成されます。基本的な資源が豊富にあるかどうかによって、そこで生き残ることができる高等生物の種類や数が決定されます。
各生態系には特徴的な生物が生息しており、それらの生物間およびそれらの生物と環境との間には、相互に依存する関係があります。すべての生物系内で、変種、変化、適応がみられます。
4.管理と保全
健全な科学的知識と技術を応用して、私たちは野生生物を管理、保全することができます。野生生物が生き残るためには、良好な生息地が不可欠です。多くの人々が野生生物を天然資源とみなしています。アメリカでは、野生生物は、個々の土地所有者のものではなく、公共のものであると認識されています。
5.人間、文化、野生生物
人間の文化および社会は、過去から現在に至るまで、野生生物とその生息地に影響を及ぼすと同時に、野生生物とその生息地から影響を受けています。社会は、野生生物とその生息地を管理、利用するためのプログラム、政策、法律および規則を作成あるいは制定します。
6.傾向、問題、結果
野生生物やその生息地を人間が利用することが世界中でも増加しています。野生生物やその生息地に影響を及ぼす問題は複雑で、代替案や結果の分析も含まれます。他の国が抱える野生生物に関する問題には、我が国と同様の問題もあれば異る問題もあります。
7.人間の責任ある行動
レクリエーションを含めた人間のライフスタイルは、直接あるいは間接的に野生生物に影響を及ぼします。個人をはじめとする社会全体が、環境に対して責任ある行動をとる義務があります。
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